2008年07月15日

Roll The Bones(詩その4)

ラップパートの最後の部分です。


Whats the deal? spin the wheel.
If the dice are hot -- take a shot.
Play your cards. show us what you got --
What youre holding.
If the cards are cold,
Dont go folding.

どうしたんだ?ルーレットを回せよ
ダイスの目が良けりゃ、挑戦してみなよ
お前の切り札を使いな、見せてみなよ引いたカード
抱え込んでるカードを
当て外れなカードだとしても
降りちゃうんじゃないぜ

Lady luck is golden;
She favors the bold. thats cold.
Stop throwing stones --
The night has a thousand saxophones.
So get out there and rock,
And roll the bones.
Get busy!

幸運の女神ってのは金ぴかで、
大胆な奴が好みなのさ。それが最高なんだよ
非難するのはよしなよ
夜ってのは千のサックスを持っているのさ
飛び出して揺するんだよ
そしてダイス振るんだ
さあ、取りかかろうぜ!


-----
Whats the deal? は口語表現で「どうしたんんだ?」「どうなってんだ?」。
spin the wheel は文字通り「輪を回す」ですが、
直接的に「ルーレットを回す」という意味もありますし、
ルーレット自体が運任せなものですから「運を聴く」「運命のルーレットを回す」という比喩としても使われます。

Play the(your) cards で「切り札を打つ」という意味も持ちます。
手札からここぞと思うものを張りなよ、という内容だろうと思います。
歌詞冒頭の「stake that claim」と共鳴した文章だと感じます。

仮に手札が悪くても勝負を降りちゃおしまいだ、と続きます。

幸運の女神が再登場します。
Lady luckはカジノなどの客寄せ看板としてそこここにあるそうです。
ローマ神話のフォーチュナという女神は「運命」を司り、「運命の輪」(舟の舵ですね)を操ります。(ギリシャ神話ではテュケ。まさにspin the wheelの存在です。)

goldenには様々な意味がありますが、ラップ風に安っぽい言葉を当てておきました。
優れているとか素晴らしいという意味も持っています。

幸運の女神はイカしてて、大胆なやつに味方すると説明しています。

続く「that's cold」に悩みました。

否定的な意味で使っているとしたら、大胆な奴は好きだけど小心者には冷たい、としないと筋が通りません。つまり誰かには有益だけど、誰かには無益だ、と。
しかしそれだとすると言葉が少なすぎるように感じます。

ここでは「that」が「bold」にかかるとしてスラングの意味で解釈しました。
「cold」はスラングで「cool」より更に冷えているものとして「最高にイカしてる」という意味で使われます。

こうすることで、女神は大胆がお好みで、その大胆こそが彼女にとっての「最高のイカす」なんだよ、と言葉がつながります。

The night has a thousand saxophones.
これも悩みに悩みました。
恐らくコルトレーンの「The night has a thousand eyes」のエコーだと思うのですが・・・

コルトレーンのそれでは、
「夜は千の瞳を持っているので何でも見通せてしまう。でもだからこそ夜はいつでもどんな私でも見ていてくれる。」
といったセンチな内容です。

また、同名の著作が楽曲発表以前にあり、同作品を元にした同名の映画主題歌だった(らしいのですが、実際には映画で使われなったため映画(小説)との関係は不明です)

(小説については文庫本で手に入りそうなので読んでみます。「夜は千の目を持つ/ウィリアム・アイリッシュ」関係なさそうなサスペンスですが・・・」)

楽曲に関してはソニー・ロリンズも演奏しておりJAZZの名曲なのでしょう。
ちなみに著作者は
作曲者 Jerry Brainin
作詞者 Buddy Bernier

ただ、2大サックス奏者が手がけたJAZZの名曲からのエコーであるなら「eys」を「saxophones」に言葉替えしたことは頷けます。エコーであることを伝えるための埋め込まれたヒント(隠し絵)のように感じるからです。

ここでの夜とは「自分の見知らぬ漠然とした世界全体」を意味していてそこに対する恐怖心や不安も含まれているように思います。

そこに「千のサキソフォンがある」というのはどうことでしょうか?

私的には「手にした者によって様々なカラー、サウンドを出せるたくさんの機会が用意されている」みたいな絵を描いています。
君にフィットする何かか必ずあるはずだ、という感じで。



そして最後に、

こんなとこにいないで、力を込めてダイスを振ろう、さぁいってみようじゃないか!

と締めくくられます。



サビの「Why are we here?」「Why does it happen?」
満足できる立場、満足できる結果あるいはその逆。
どちらでも自分の「行い」(あるいは取り組み)によって変化し決まっていく。
自身が自らの手持ちを張ってダイスを振ることによって前進が生まれる、と教えてくれているように感じます。

Roll the bones!
posted by snowdog at 16:03| Comment(2) | TrackBack(0) | Roll The Bones | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしい。感動しました。
RTBの歌詞を今までここまで深く読んだことはありませんでした。ありがとうございます。
Posted by 通りすがり at 2009年01月22日 13:37
ご訪問ありがとうございます。
ここまで探検させてくれるRUSH、Neil師匠の懐に感謝です!!

自身、この曲の歌詞がずーっと謎めいていて、
「どんな歌(詩の世界)なんだろう?」って思ってました。
タイトルトラックですしね・・・

私的な解釈が「やはり」エール満載の内容であったことは嬉しかったです。

コメントありがとうございます!
Posted by 通りすがりさんへ at 2009年01月23日 09:30
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