2004年12月02日

Red Lenses(詩その1)

テレビまたはマスコミ全般への憤り、あるいは識者の眉唾な弁舌への厳しい指摘、
そして鵜呑みにしてしまう風潮・・・そんなものを感じます。
とても印象派的表現のため解釈が難しい。
(ついにこの曲で辞書が力尽きた・・・いや、まだまだー!)


ちょっと師匠が神経質になっているようにも思いますが、
看過できないという純粋さ(あるいは信念)を忘れてはならないと教えられます。

マスコミの報道等については、鵜呑みにするな!と其処此処で言われてきましたが、
その量といい、循環といい、とても人間の脳味噌で理性的に捌いたり、識別するのは難しい。

それでも真摯なニール師匠は
i see red
激怒する

歌詞全文

折々、感じたポイントを・・・

Guess it must be something
That I read
随分と「さもありなん」に言うけど、どっかで読んだことあるぞ、そのネタ。
という感じでしょうか
-----------------------
It's the color of your heartbeat
A rising summer sun
The battle lost or won
The flash to fashion
And the pulse to passion

それは君が生き生きする色
昇る夏の太陽のようだ

その戦いに負けたとか勝ったとか
理解させるための短い差込ニュース
激情に触る効果音
-----------------------

1行目は
「そいつぁ、自分たちの意見が生き生きするための脚色じゃないか」
といういうニュアンスだろうと思います。

2行目はそれに対する皮肉な比喩だと思います。慣用句としての確信は持てなかったので推量ですが、
夏の太陽が眩し過ぎるということであれば、
正視に堪えないとか、目を細めたくなるという感じでしょうか。

flash は日本でもニュースフラッシュとか呼ばれる短いニュース。
次のpulse は効果音としましたが、
擦り込むための大袈裟なSEのことではないかと考えました。
-------------------
Feels red
Inside my head
And truth is often bitter
Left unsaid
Said red red
Thinking about the overhead
The underfed

ちょっと頭に来始めた
真実はしばしば厳しいが故に言及されない

「経費を鑑みると赤字だ、真っ赤な赤字。」(だと言ってる)
飢餓に苦しむ人々
-----------------------
Said red red 以下が一固まりで、経費についてのバースがあるので、
赤字と解釈しました。
最終バースがブツっと切れてますが、
討論会とか、朝生みたいな番組で飢餓救済支援政策について論じている画面が浮かびました。

---------------------
We've got mars on the horizon
Says the national midnight star
(It's true)

on the horizon は もうすぐ、〜が起ころうとしている
marsは 甚大な破壊や害

「我々は近い将来、甚大な破壊に見舞われる。」
とナショナルミッドナイトスターが報じている。
(これはジジツです!)

The national midnight star はコメディ番組CSTVのプログラムで
ホラ話を報じるニュースコーナー。
(RUSHファンには聞き覚えのある言葉です・・・かつてあった最大級のファンサイトの名称でもあり)
曲中(It's true!)とコーラスが入りますが、嘘言葉でしょう。
ほんとじゃない!の裏返し。


・・・すみません。続くこれだけは解りません。
a pair of dancing shoes
間違いなく慣用表現なのですが・・・資料が乏しいというかピンと来ないというか。

ヒント(迷走させるネタだったら御免なさい)としてドイツの諺の英訳で
More belongs to dancing than a pair of dancing shoes.
というのがありました。

また、1番との比較をするとその直前のバース
What you believe is what you are
これも慣用表現(What you eat is what you are)の運用フレーズで、
あなたが信じるものがあなた自身(あなたが信じたことであなたの感性は形成される、という感じ)。

恐らくこれもTNMSと思われるテレビが「信じてねー!」のキャッチコピー的にこのフレーズを発していて、
その言葉に対する比喩がa pair of〜 じゃないかなー・・・
どなたかお知恵か知識を賜れれば幸いです。
・・・保留&追走

続くかたまりも、仰々しい報道のサンプル
---------------------
共産主義国家の政治家達は陰気な連中
共産主義者たちは
あなたのベッドの下、
暗闇であなたの鼻先にいる
---------------------
というかデマ、煽動に近いなこれは・・・

under your bed は物を無くしたときなどに
「あんた、ベッドの下は見たんかね?」と引き合いに出される場所。
身近で思わぬ(あるいは忘れがちの)ところという感じでしょう。

目の利かない暗闇で、実は息を殺してすぐに側にいる。

・・・彼らの脅威はあなたの身近に迫っているのですと、吹いているわけですね。


イライラさせる番組が終わったのか、師匠が怒りに疲れたのか
3番の歌詞で場面が変わります。

つづく
posted by snowdog at 18:28| Comment(2) | TrackBack(2) | Grace Under Pressure | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
突然の投稿失礼致します。

>a pair of dancing shoes
と仰っていますが、この曲のタイトルと絡めれば
履けば踊り死ぬまで脱げない例の「赤い靴」が想起されます。

が、
>ヒント(迷走させるネタだったら御免なさい)としてドイツの諺の英訳で
>More belongs to dancing than a pair of >dancing shoes.
>というのがありました。

を参考にするのであれば、意訳になるかもしれませんが
「踊らされるのではなく踊る側であれ」
「振り回されるより振り回すべき」
といった感じで汲み取れるのではないかと。

くだんの表現に限るなら「踊らされる」「振り回される」
として見るのはいかがでしょうか。

戯言ですが、何かのお役に立てれば幸いです。
Posted by Virtues at 2004年12月03日 23:57
おおお!なるほど!
振り回す方がいいまでは極言してないと思いますが、
主体的であれ位が好い感じですかね。この諺は。

ありがとうございます。

そか、ならば確かに shoes は振り回される方の比喩対象でありんすから
ラッシュ邦訳風にまとめると
「翻弄される(モノ)」ですね

感謝です!
Posted by snowdog at 2004年12月04日 00:41
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Tracked: 2004-12-02 18:32


Excerpt: 印象派印象派(いんしょうは、仏:Impressionnistes)または印象主義(いんしょうしゅぎ、仏:Impressionnisme)は、19世紀後半のフランスに発し、ヨーロッパやアメリカのみならず..
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