2004年12月15日

Afterimage(詩)

ニール氏には珍しくとても叙情的な詩。その背景には友人の死があったわけですが、
心情に映像を塗す辣腕というよりも、実際、その思い出の「語り」が本物であるから聴く側の心を打つのでしょう。
・・・訥々とした映像表現だからこそ切ないです。


背景を知るラッシュファンでなくともこの詩が伝えたい心情は伝わります。
こちらのブログの発言などはとても的を得ていると思います。
(トラックバックしたい位ですが海の向こうなので・・・あ、あと歌詞全文もこのリンク先あります)

シンプルな言葉なので細かい解釈は省きますが、
ニール氏の葛藤を伝えるためにちょっとだけ補足します。

you were gone from all the lives

all the lives は色々と使われますが(社会とか、世の中とか)、
根本的には有機体としての繋がりを指す意味が強いわけです。

直訳風ですが
生命を持つ全ての側から君は出て行ってしまった・・・という感じ
その「側」とはつまりニール師匠を含む我々の側ですね。
出だしで、違う世界へ行ってしまったという決定的な隔絶を感じた風が伝わります。


・・・
それと全体で綴られる思い出の映像と、自分の心情と仮定法表現の対比による悔しさ。
(仮定法などと言うと固い感じになってしまいますが、そうとしか言い様がないので)
仮定法の伝えるところは「出来ない」「無理」がその行間にあるということです。
リフレインするので余計に辛いです。

I feel the way you would
君だったらこんな風にするんだろうなと思うよ

裏返しで、
君のやり方を見せてくれる君がいないから、君がいるのと同じには出来ない「もどかしさ」や「切なさ」を伝えたいのだろうと思います
思い出話のバースがとても楽しそうな分、このギャップが苦しいです。
Afterimage という言葉の表すことは正に the way you would でもあるわけですが・・・


(追記)
全く個人的な主観ですが
荒々しい曲調から、
繰り返し出てくる I remember という歌詞は
「忘れられるもんか!」と叫んでいるように感じます。

親友であり、よきパートナーだったんだろうな、きっと。
I learned your love for life,
I feel the way that you would
I feel your presence
posted by snowdog at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Grace Under Pressure | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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