私はThe Beatlesを聴かないで育った同年代の洋楽仲間の中ではひねくれ者なのですが、何故かThe Beatles という言葉が浮かんでくる曲です。
プロットしてはJohn Lennon氏のあの歌(トリノオリンピックの開会式でピーター・ガブリエルが歌ったあれです)と詩の造りが似ているせいもあるのでしょうが、サビで牽引するAlexの「追っかけてくる」ようなアルペジオが最大の理由のような気がします。
(頭ノリのポップなサビとギターの絡みが勝手にThe Beatlesを彷彿させる所以かもしれない。)
このアルペジオアプローチは私的に大好きな「The Trees」の間奏や新作「Vaportrail」でも聴けます。アルペジオの中にメロディを埋め込む手法なのですがトップノートというか主旋律を取るラインがリズミカルでAlex独特の雰囲気に満ち満ちて気持ちいい。。
進行といい音圧の重ね方といい荘厳でクラシックな風情であり、それでいて展開をギターが牽引するというアンサンブルが斬新で好きです。
イントロからAメロまでの導入〜アルペジオの牽引〜サビのドライブ〜間奏でのストリングスのオーバーダブ〜サビへの回帰〜ブレイク(ヴォーカルだけ)〜サビの再来〜イントロへの帰結〜楚々なギターアルペジオのレフレイン
3000RUSHな曲です。物凄くドラマチックであります。