2006年02月20日

The Big Money(詩その1)

とてもストレートな感じで詩がリフレインしますが、相変わらずNeil師匠の匠が詰っています。

直感的なコラージュともとれなくはないのですが、短いストーリーというか挿絵が描かれているように感じます。


ドス・パソスの「U.S.A」を全巻通読できていないのは残念なのですが、Powに中々決着付かないないのも気持ち悪いので、現段階での解釈を記しておきます。
・・・実際、受験時期で千葉大さんには入れないのであります。暖かくなったらお邪魔して読後、余談追走したいと思います。

さて、一番ですが
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大金は世界を駆け巡る
潜行する大金
力ある声を手に入れ
何一つ音を立てない
無数の糸を手繰っては
褒美を抱え込み
強力な網を張っては
羽虫を狩り立てる(1)

時として、人をこき使い(2)
時として、詰らぬモノをつまみ出し(3)
時として、人の感情に訴えかけ(4)
時として、援助を断つ(5)

それが力と栄光というもの
それが楽園での争いというもの(6)
それがシンデレラストーリーというもの
すべては賽の目しだいの
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(1)Big money draw the flies
ちょっと悩んだのですが、直前に「(蜘蛛の)網を張る」という比喩が出てくるのですが、「ネズミ捕りのチーズ」みたいな感じがどうもしなくて、drawという言葉を追っかけてみると「(猟または漁のために)獲物を追い立てる」という意味がありましたので当てはめてみました。
「網を張り、そこに嵌るように追い立てる」という感じです。

次のバースは成句のオンパレードなのですが、

(2)pushing people around こき使うというのも凄い日本語ですが、使い倒すみたいなニュアンスでしょうか。

(3)は(2)を受けて、疲弊して使い物にならなくなった人間(用無し)を排除するというつながりだとお思います。ragには「つまらない人間」という意味もあります。

(4)pushing all the buttons これも成句で、上のような意味です。

(5)はこれも慣用表現で、支援を止めるとか、生命維持装置を外すとか、「プラグを外す」というイメージから派生した意味を持っています。

(4)(5)セットで、「煽っておきながら、バサッと切られる」という対になった
表現と考えました。

push,pullを交互に配した秀逸なラインです。bottonとplugという言葉を使って機械的な別の絵に見えそうにしておきながら、異なる意味を持つ慣用句を差し込むのはNeil師匠の十八番ですね。

(6)a war in paradise 、プロットかもしれない著作がありましたが、不明なので放置します。
ただ、ニュアンス的には美しい場所で起きる(た)利権を巡っての争いのことのようです。そんなことには全く無縁であるような無垢な土地を奪い合う・・・
第二次世界大戦で言えば、日本とアメリカにおけるミクロネシアやハワイでの攻防です。島民や、そこの自然にとっては無体な話です。
posted by snowdog at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Power Windows | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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