迂闊でした。Tide Pool ではなくTide Pools でした。
この「s」が曲者のことが多く、RUSHのタイトルや詩の中でキーになる比喩でよく使われる。
第1楽章の「潮溜り」でも重要であります。
潮溜りが閉ざされた系の比喩になることはよくありますが、複数になっているということは、
その系の集合体こそが比喩したいことだからです。
潮が引くと幾つものタイドプールが磯に現れる。(この幾つもがポイントです)
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In a short-lived galaxy
Each microcosmic planet
A complete society
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galaxyは磯であり、planet は潮溜りであるわけです。
そして
「それらはまったき完結している社会のようだ」
と綴られます。
第2バースでは潮溜りの様子が描かれています。
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飾らぬ水鏡
我ら自身を映し出す
忙しない小さき生命は皆
己が運命に追走する
潮溜りに生き
海のことなどすぐに忘却してしまうのだ
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頭の2行は比喩の宣言であり、タイドプールの世界は私たちの世界のようであると・・・
simple は難しいのですが「純粋に」というニュアンスで使っているように思います。
ある意味「海を忘れる」という件は自然なことでもあり、一般的な否定をしているのではないように感じます。
やはり何かの夢に向かっていた人が、流れに飲まれてしまい目標を矮小化してまうことを詠っているのではないかと・・・
Alexの急いた感じのアルペジオが始まって楽章共通のサビ言葉へと展開します。
Wheels within wheelsは成句で「込み入った造り」とか「複雑な事情」とか「カラクリ」という意味です。
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Wheels within wheels in a spiral array,
A pattern so grand and complex,
Time after time we lose sight of the way,
Our causes can't see their effects.
螺旋配列上の込み入ったカラクリ
パターンはとても尊大であり錯綜している
私たちは何度も何度も やり方を見失う
原因は結果のことなど知りはしない
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いきなり遺伝子分子構造の絵のようであります。
(実際、VTツアーのライブの背景映像でもそれを意識したCGが流れています。)
潮溜りよりもまったく細微な世界の話・・・
のようでありますが、この展開は何なのでしょうか・・・
2005年06月21日
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