叙事的というよりも情景描写で、Signalsのアルバムジャケットのように明るく鮮明な映像と色彩が浮かび上がる。
サビ以外は美しいスナップ写真が何枚も頭を巡る感じだ。少年の心情が聴く側の自由な発想に委ねられるのもいい。彼が上手くいかなくて塞いでいるのか、それを打破するエネルギーを滾らせているのか・・・悩んでいるには違いない。でも、何だろう、誰もが通った少年期の反抗や逡巡を唯単に伝える詩ではないように思う。どこか呼びかけているような、草に寝転ぶ彼に手を出すような・・・
全体は「彼」を描写する形で進むが、その展開で唯一「僕」(または「私」)の心情が吐露される。
・・・彼を描写した者と少年は同一人物なのではないかと考えてしまう。我々がこの曲を自分の記憶に照らして聴いてしまうように・・・エンデの「はてしない物語」のように自分がその中に入っていく。
この曲だけ「The」が付いている意味とは?・・・後述
お気に入りの一節
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少年は草の上に横たわり、身じろぎもせずに
空を見つめている
鷹が空を舞い上がっていくその時
母が呼ぶ声が聞こえた
少年は野球帽を深く引きおろし
目の上まで覆い隠した
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歌詞全文
2004年09月13日
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