2005年08月15日

Middletown Dreams(詩その1)

身につまされる内容です。
青年期を後にしたモヤモヤとした世代へのメッセージ。
タイトルがまた秀逸だと思います。


歌詞全文

熱く血迷う若年への言葉ではなく、ちょっと落ち着いた年代へのメッセージであるという意味で珍しい内容かもしれません。
RUSHも年を経て、ある意味、同世代への投げかけだったのかもしれません、当時。

Signalsの「Losing It」を思わせる人物描写で構成されています。
1番は秘密の楽しみにダラリと逃避する男の絵。小説のようでもあり、無声映画を見ているようでもあり、その描写力には感服します。
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事務所のドアは早くも閉ざされ
秘密のボトルが現れた
セールスマンはブラインドを下ろす為に背を向けた
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事務所を早締めにして引出しから酒を取り出す男。
周囲の目を憚るがためにブラインドを引く姑息なマメさがリアルであります。

A little slow now, a little stout
問題はこの部分なのですが、slow and stout という成句の文章化だろうという予測が外れ(表現としてはありそうですが慣用ではないようで)、推量盛り沢山で失礼致します。

この後の
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But he's still heading down those tracks
Any day now for sure
Another day as drab as today
Is more than a man can endure
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この固まりがNeil師匠の寸評的予測的描写であると感じますので、直前の部分は情景描写であると捉えた方がいいように思います。

slow にはgo slow で「怠業する」(耳痛!)という意味があります。
(slow 自体は好い意味、悪い意味で使い分けられる難しい言葉であります)

stout はいい意味では「恰幅がよく頼れる」、悪い意味では「肥えている」という同じく使い方によって2面性を持つ言葉です。
・・・どちらもピンと来ないです。stout にはもう一つ「(酒の度数が)強い」という意味があります。stout だけで強いビールを指すこともありますね。スタウトビアです。

つなぎ合わせると描写の締めくくりとして

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ほんのちょっと仕事を怠け、濃い酒をちびりとやる
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ということになるのではないか・・・

よく映画でこういうシーン出てきますよね。机からトラベルボトルみたいのを出して「仕事上がりの気付」風に飲んでいるのを・・・
もうしかしたら、このことをslow and stout って言うのかもしれないな・・・
この部分については、こちらのラッシュエッセイで取り上げられていますので興味がある方はどうぞ。http://www.free-essays.us/dbase/d4/lvw245.shtml
長文なのでブラウザの「検索」機能でslow と打ってくださいね。

続く固まりの原文は上に掲出しました。
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しかしそれでも彼は昇進の道を地道に進む
来る日も来る日も 今度こそは と考える
あくる日もあくる日も今日と同じ退屈であるなら
絶え難いと
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head down で「目立たぬよう黙々と」とか「地道に」という意味です。
tracks は上記のように出世街道とか敷かれたレールという使われ方をします。
つまり彼は、悶々としてはいるものの、そして、こんな毎日ではやってられないと感じているものの still heading down なのです・・・。

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夢はハートランドから流れ出で
  激しい想像力を常食する
夢は願望を運び
  沈んだ心を動かし
夢は街を出ねばならない人たちを
  夢中にさせる
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ハートランドとは中心地域のことですがタイトルのmiddletown と掛けてあって「心根」つまり「heart」を隠してあるように思います。そうしないと都会に憧れるという軟弱な歌詞になってしまいます。

feed on で「〜を常食する」という意味です。fire は湧き上がる激しい思いやインスピレーションという意味がありますので、夢は煌きをエネルギーにしているということでしょう。裏を返せば1番のセールスマンのように輝きを失っては駄目なんだという投げかけでもあると感じます。

transport には「輸送する」という意味と「夢中にする」という全く異なる意味を持っていて、バース中に態々2度出現させておいて、その異なる意味を使ってるあたりはNeil師匠の色彩であります。

dream は日本語の「夢」という言葉が持つ青臭さよりも理想図、理想像といった人間的背骨としてのニュアンスが含まれているように思います。
この辺はGrand Designs とも通じていきます。
posted by snowdog at 14:43| Comment(1) | TrackBack(0) | Power Windows | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あのさ、基本的な英文解釈の力が明らかに欠けているのに、こういうくだらない解釈するの辞めろよww
例えばさ、
>head down で「目立たぬよう黙々と」とか「地>道に」という意味です。
動詞と名詞の区別もつかないのかよww
(with)(one's) head downだと「目立たないように」だろうけど、この場合どう考えても動詞だろうがww be+headingってなってるんだからさ

>もうしかしたら、このことをslow and stout っ>て言うのかもしれないな・・・

ねえよww stoutなんていう基本単語も知らないくせに身の程知らずに歌詞の解釈なんてしようとするもんだから、辞書でたまたま載ってた見当違いな語義を当てはめることになるw

Posted by ubega at 2013年09月08日 09:52
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