2004年09月18日

Losing It(詩)

印象派の人物画のよう。何れの人物も薄明かりの中で打ちひしがれている。
しかしそれは打ち込むべきもの探しえた者のみが通る宿命。
無声映画の様に静かに伝わる場面。



前半で二人の登場人物の悲哀を切々と歌い

かつて躍動した才能や技術が年を経て思うように行かなくなることは
かつて美しく生み出せていた分、ショックなことに違いないと
大サビで歌われている。
Sadder still to watch it die
Than never to have known it

しかし、この「it」は才能や技術自体のことではなく
それらを駆使して「普通の人には」体験したくてもできない達成感や
それらを周囲の人間の感動に換えることのできる幸福感を
指しているのではないだろうか。芸術冥利とでも言えばいいか…
内に向いた職人的なものではないように感じる。

けれど、
貴方は皆が見ることのできないモノを見てきたのだよ
普通の人が体験できないことを体験してきたのだよ

と、悲しさだけを伝えているわけではないので、
自身を鼓舞している内容のようにも思えます。

最後の「鐘の音」は彼らの功績を称える鐘でしょうか?
「お疲れ様」と慰労する鐘でしょうか?
それとも引き際を知らす悲しい鐘でしょうか。
わかりません。

不思議な詩ですが、上手く言えませんが考えさせられます。



…余談ですが、この曲のサビを聴くと
ハリソンフォード主演の「ブレードランナー」という映画の最後を
思い出します。

敵役のレプリカントと呼ばれる人造人間の親玉が
最後何故か、主人公の命を救い、こう語りかけるのです。
「俺たちは過酷な場所で残酷な労働をさせらてきたが、
 お前達人間には行くことの出来ぬ場所で働かさせたれたお陰で、
 それはそれは美しいものも見ることができた。
 オリオンにかかるオーロラや…や、や…」
(違ってたかな?すみません、忘れました、何を挙げたのか)
語り終えると、彼の電池が切れて、彼は動かなくなってしまいます。

あ、DVD見るかな^^

お気に入りの一節
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何も知らずに終わるより
消えていくのを見ているほうが
よけいに悲しい
あなたのために──
かつては見ることができた
今や盲いてしまった人よ──
汝のために、鐘は鳴る
----------------------------
歌詞全文
posted by snowdog at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | Signals | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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